先日、高校1年生の書評合戦(ビブリオバトル)を見学する機会がありました。5分間でその本の魅力を語り、みんなにアピールし、その後1分間の質問タイム、そして聞いていた人たちの投票で、一番読みたいと思ったチャンプ本を決めます。今回のテーマは「新書」。とても面白かったので、私も新書を読もうと書架を眺めていて、目に留まったのがこの書名です。
著者は、東京の巨大新刊書店から沖縄の小さな古本屋へ移り、本屋になりたいという夢をかなえました。実は、私も本屋になりたいというのが長年の夢なのです。我が家にはどの部屋にも本棚があり、おそらく3,000冊位は所有しているでしょうか。そろそろ整理も考えているのですが、ブックオフに持ってくのは味気ない、それなら自分で古本屋をやって売ろうか、あるいは児童文庫を開こうかなどと考えています。
本好きのある友人は、離島で本屋を開いたことがあります。友人はミッフィーの作者ディック・ブルーナの大ファンで、ブルーナの自宅近くのカフェに行ったところ、偶然ブルーナご本人に出会い、自分の本屋の夢を語り、なんとオリジナルのマスコットキャラクターを描いてもらえました。しかし経営は思ったよりも大変で、採算が合わず閉店……うーん、やはり商売となると難しいものです。まあ正直なところ、私は本にかかわる仕事であれば何でもいいんですがね。
(司書 石田)