1984⇔2021の写真と記憶。
新宿、渋谷の繁華街をメインに撮影されていますが、代々木八幡の踏切(124頁)や東京駅ホーム(104頁)など、特段気に留めないような場所も写っていて逆に新鮮です。
カメラアングル、季節や時間など、同条件で撮影されているので、この時代を知らない世代でも不思議とノスタルジックな気持ちにさせてくれます。
37年前の東京は、全く違った風景だと思っていましたが、案外変わっていない場所も多いことが分かりました。
例えば西武渋谷店(72頁)は信号の位置以外は全く変わっていません。
人の記憶とは本当に曖昧なものです。
写真に残すことは、人の記憶の補完として大事な作業ですね。
今はすぐに写真を撮ることができる時代です。何気なくスマホで撮った風景が、貴重な一枚になるかもしれません。
(スタッフ 鎌田)