太宰治の熱狂的なファンは多いと聞きます。三島由紀夫、芥川龍之介、川端康成、大江健三郎と1冊でも読んでいれば自分の箔が少し上がるように感じます。村上春樹の作品を読めば「今年は文学賞を取れるかな?」なんて、知的な発想が展開されるかもしれません。ですが、「文学を読む」というのは敷居が高いですよね。「一体誰の作品を読めばいい?」と、悩んでいる人にお勧めしたいのがこの本です。
この本はお笑いが俳優や歌手のモノまねをするように、文豪を含めた著名人の特徴を掴んで、まるでその人が紹介するようにカップ焼きそばの作り方を紹介しています。代表作をもじってみたり、著名人の特徴を誇張してみたり、クスリと笑いが漏れるのはもちろん、「こんなこと書いて大丈夫??」と、心配になることも。この人誰だろう?と思っても、略歴も添えてありますので新たな知識が加わります。読後気になる文豪が見つかれば文学への敷居もきっと下がることでしょう。
(司書 寺内)