自分の居場所を守るため、男は立ち上がった!!
生物好きが高じて、水族館に就職した著者。好きを仕事にできる、あこがれの職場ではありましたが、そこは閑古鳥が鳴く寂しい水族館でした。
そんな中、とうとう廃館が検討されてしまします。
「このままでは自分の居場所が危ない…」。
危機感を抱くも、改善に必要な予算はない。では、どうするか。
答えは「できるところからやる。何でもやる」でした。
通常の水族館では考えられないような、考えても実行しないような展示を次々と実施。
その結果、入館者数が見事に回復。
その過程は、タイトルにあるように本当にドタバタです。表紙に「水の泡とは消えたくない」とありますが、自分たちが「水の泡」となって消えるかもしれない、という危機感もあったでしょう。
でも、著者の明るい、そして楽しい文章のおかげで、悲壮感を抱くことなく、一緒になって水族館の改革過程を楽しむことができます。
(司書 中島)