鉄子現る
この本の著者、市川紗椰さんは、ファッションモデルとして活躍する傍ら、多彩な趣味をたしなんでいる方です。そして、その趣味の中で、とりわけ目立つのが『鉄道』。
そう、市川紗椰さんは、『鉄子』だったのです。
女性の鉄道ファンである『鉄子』は、男性の鉄道ファンに比べて人数が少ないためか、一般的には「ライトに」鉄道を愉しむ方が多いようです。
しかし、市川紗椰さんは、「ガチ勢」です。
この本には、日本一短い鉄道とされる芝山鉄道の「東成田駅」から、不動産会社が経営する鉄道「山万ユーカリが丘線」、さらには「懸垂式モノレール」や、京急の「ドレミファインバーター」、銀釜こと「EF81型電気機関車」まで、鉄道に興味がない人からすれば取り残されること間違いなしのテーマで満載です。
ファッションモデルといえば、「鉄オタ」と対極の存在としてとらえられるだけに、そのギャップの面白さを、ぜひ、楽しんでください。
(司書 中島)