休み中に交通事故に遭い、自転車ごと湖に転落した高校生の古谷野真樹。命に別状はなかったが、後遺症ですべての記憶を失いました。新学期が始まり、今では見知らぬ人ばかりになってしまったクラス。友人達は温かく迎えてくれますが妙な孤独感は否めません。そんな中で、文化祭の準備中に落書き事件が起こり、その事件の謎を追うことが、自分の知らない自分を発見する手掛かりになると真樹は感じました。謎解きの過程で見えてきたこととは…
高校生の恋愛、友情、そして今ホットな社会問題も織り交ぜながら展開する青春小説。ミステリー仕立てなので、先が気になってどんどん読み進めてしまいます。
(司書:山中)