おまじないのようなタイトル。初めて聞く言葉でした。(この言葉の意味は読んでみてのお楽しみ)
主人公は中2の沙弥、2学期から転校してきた帰国子女。新しい学校に馴染もうとがんばっています。私にとって中学時代は遠い日のことですが、好きな人、好きなものに出会ったキラキラした気持ちが蘇えるのが、読書のいいところ。
ひとつの場所にいると、それが世界のすべてに思えてしまうことがあります。でも、ちょっと視点を変えるとちがう景色が見えてくる。沙弥は短歌を通して世界を広げていきます。
「言葉にならない気持ち」を歌にすることができたら素敵ですね。私も短歌を詠んでみたくなりました。
(司書 岩楯)