記念祭（本校の文化祭）に向けて、高校・中学の図書委員長と副委員長が、話し合いを続け、アイディアを出し合っています。

夏休み前に生徒会に企画書を提出し、許可をもらわなければ記念祭で出展することはできません。記念祭のテーマ「NEW ERA～新しい門～」との整合性も鑑みる必要があり、意外と難しく、昼休みに何度も集まって考えました。話し合う中で意見の食い違いも生まれましたが、色々な意見を取り入れつつまとめていく高校生の姿は、なかなか頼もしいものがありました。

11月3日の記念祭当日に、たくさんのお客様に楽しんでいただくために、図書委員が知恵を絞っています。
お楽しみに！

タイトルから受ける印象はいかがでしょうか。一見テーマはとてもセンシティブで、どう扱ったらいいか苦慮し避けてしまいがちです。しかし、決してやり過ごせるものではなく、むしろ丁寧に向き合うべきものです。かつて保護者親世代の学生時代は、保健体育の授業でさらっと話を聞きおしまいというケースが殆どでしたが、昨今はそうは言っていられません。

著者は焦点がボケないよう敢えて対象を男子校に絞り込み、各学校現場での性教育の取り組みを取材し特色を伝えています。そして、「人権」といった抽象的な概念だけではなく具体的に切り込み、そこから垣間見える幾つもの社会課題をあぶり出しています。それは、教科の保健体育だけではなく家庭科や社会科、倫理等、あらゆる領域を横断する包括的性教育であり、大きな学びにもつながります。確かこの著書には触れてなかったと思いますが、私自身は生物の生殖の奥深さや法律等にも関心を寄せるきっかけになると思います。生徒だけでなく、大人にも読んでいただきたい１冊です。

念のため、別学を否定、肯定する内容ではないことを申し添えておきます。

（司書　古川）