「数学はちょっと苦手」という人がいるかもしれません。
でも、せめて色々な定理や法則を発見した数学者は嫌わないであげてください。
この本は、古今東西のさまざまな数学者の面白エピソードを集めた本です。
ある数学者は数学に神秘を見いだして、宗教団体を結成してみたり、また、ある数学者は数学史に燦然と輝く業績を残しながらも、わずか20歳で決闘により命を落としてみたり、ある数学者は直感で公式を発見することができるのに、自分で発見した公式を証明できなかったり…。
数学は、しばしば論理的学問の代名詞のように言われますが、その数学を見いだした人たちはこんなにもユニークなのか、と感心させられます。
なお、この本には、日本人の数学者も取り上げられています。その一人は「岡潔」。岡潔が生涯に発表した論文はわずか10本。しかし、それらの論文はどれも数学界に大きな影響を与えるもので、一人の数学者がこれらの論文を執筆したとは信じられず、「オカ・キヨシ」なる数学者グループが存在すると考えた研究者がいたほどです。
そんな岡潔の変人エピソードは…。ぜひ本書を読んで確かめてください。
(司書 中島)